ステージに立つこと
3年前までの発表会では
歌う前に一言挨拶をしてうたう。
という形を取っていました。
挨拶の苦手な人は名前と曲名だけ。
そうすることで
年々、皆さんステージに立っても
無駄な緊張をしなくなり
安定した歌がうたえるようになっていきました。
周りの方もそれぞれの成長がわかるほどに。
今回はいきなり歌い始めても
どちらでもいいよ。ということにしました。
結果、半々くらいの割合で
話す人、話さない人がいました。
正直、話した人が、周りの人たちの印象に残ったのは
言うまでもありません。
歌の上手さやパフォーマンスを含めても
話してから歌った人の方が
圧倒的に皆さんの印象に残ったようです。
ただ、この3年ほどの間に
顔のわからないアーティストが増えてきた事を踏まえると
やりたいようにパフォーマンスさせてあげるのも
よいのかなとも思いました。
ただ、彼らにはとんでもない個性がある
ボイストレーナーのお仕事を始めるまでは
ステージで歌うことが仕事でした。
なんて言うとカッコイイのですが、
要は、北海道中を回る営業の仕事です。
結婚式のお仕事、お祭りのお仕事、ビアガーデンのお仕事
刑務所の慰問、施設でのステージ、ホテルでのお仕事。
などなど色々ありました。
そんな中で、30分~40分のステージを完全にお任せ
されてしまうので、ただ歌うだけでは
お客様との距離が縮まりません。
お客様を楽しませなくてはいけません。
人となりを知ってもらって
一緒に盛り上がる必要があります。
ステージ降りて握手する時間が短いです。
などなど、マネージャーに言われていました。
天気の話以外に何を話せばいいんだろうと
当初困惑したのを覚えています。
現在プロとして活動している生徒さんとも
昨日そんな話をしていました。
黙って歌っていていいのは
安室ちゃんくらいですよね。
喋らずにずっと歌うなんて、烏滸がましいですよねwww なんて。
アーティストとお客様の距離が近づいている今
よほど知名度のあるアーティストは除いて
お喋りはステージのエッセンスかなと
私自身はそう感じています。
ただ、それは私の考える最終形であって
ひとそれぞれ、表現したいようにさせてあげたいな
とも思いました。
後ろを向いて歌うのがイイ人は
180度から始めて、年々角度を変えていけばいいし
座って歌う方がいい人はそうしたらいいし
裸足がイイ人はそれもいい。
発表会は仕事じゃないから
それぞれのスタイルで自分らしく表現することを
目標にステージに立てたらいいのかもしれません。
自分自身の中で前回より良かった
と思えることがモチベーションUPにつながるのかもしれません。
あ、でも、先ずステージに立って歌う
という所で第一段階クリアですよね。
今回歌わず見学だった方は
どんな形でもいいので、次回先ずステージに立てるといいな。
今回歌ってくれた生徒さんからは
緊張しましたが、発表会に出られて本当によかったです。
というLINEが殺到しております
思うように歌えなかった方は
次こそやってやると思っているようです。
すばらしい。